コミュニケーションアート

御朱印プロジェクト

 高野山大学の学生道場、大菩提院(だいぼだいいん)で使われる御朱印のデザインをみんなで考えました。

粉河アートウォーク

 粉河の街中で行われる芸術祭「粉河アートウォーク」に参加しました。

フィールドワークを通して粉河の歴史や街並みに触れたり調べ学習をしたりと、みんなで協力し合いながら一つのインスタレーション(空間全体を使ったアート)を制作しました。

 

 

〜作品コンセプト〜

 

 ここ旧南丘邸で鷹狩が盛んだったのは江戸時代中期から後期頃。その周りの街並みや賑わいは現代の粉河とは違ったものでした。

 

 江戸時代の初期は庶民と大名の間に格差が激しく、生活面で困窮する庶民が多数いました。その後、江戸時代中期になるにつれて食や衣服などが段々と豪華になっていき、裕福になる庶民も増え大名や将軍が住むお城やお寺周りを中心に繁華街として栄えました。

 

 旧南丘邸の周りも、近くの粉河寺に江戸幕府の将軍たちや藩主が居住していたため商店街を通るだけで花嫁道具が揃うと言われているほど珍しく豪華な衣服や食品が売られていました。

 

 

 この部屋の展示はそのような時代背景を受けて、以下のようなテーマを空想し、その架空の風景を再現をしてみました。

 

「鷹狩の餌士である老人がこの邸宅には住んでいました。孫が遊びにきて近くのお店で提灯を見つけ欲しいとねだりますが値段が高く、老人は買ってあげることができません。しかし、その代わりに一緒に作ろうとこの部屋で作り始めます。」

 

 

 当時の時代背景から推測される生活の様子を現代の粉河の街を探索しながら構想しました。この老人と孫の談笑したり遊んだり提灯を作ったりと平穏な様子を再現しています。

 

 展示物には当時の粉河の商店を連想させるような耽美な柄の折り鶴や繊細な遊び道具などが並べられている一方で、現代の粉河の街並みの様子を視覚と聴覚で感じられる映像も流れています。

 

 

 今と昔を掛け合わせたアート作品の世界をどうぞお楽しみください。